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query_builder 2024/08/29 企業法務
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現代社会において、AI技術の発展により個人情報保護と著作権の重要性がますます高まっています。個人情報の取扱いには慎重さが求められる一方で、AIによる著作権侵害へのリスクも存在します。AI開発者は個人情報の保護に責任を持ちながら、著作権法を遵守する必要があります。両者を両立させるためには適切なベストプラクティスが必要とされています。今後ますますAI技術が発展する中で、個人情報保護と著作権法のバランスを保つことが重要になっています。

※法律コラムは、弁護士によって与えられた特定のテーマにつき、吉原綜合法律事務所の弁護士以外により作成された記事をもとに、吉原綜合法律事務所の弁護士の監修&コメント付きでお届けするものです。


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また、適宜、弁護士コメントでは、最新の法改正や重要な判例、特定の業界における法的課題や新しい規制の導入や業界動向、業界団体の活動などにも触れています。

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AI活用が進む現代における個人情報保護と著作権の重要性

現代社会では、AI技術の進化により、私たちの生活やビジネスのあり方が大きく変化しています。AIは膨大なデータを分析し、予測や意思決定を行うため、個人情報を取り扱う場面も増えています。このような状況下で個人情報保護の重要性がますます高まっています。

個人情報は、氏名や住所などの個人を特定できる情報だけでなく、趣味や嗜好、健康情報なども含まれます。これらの情報が漏洩すれば、個人のプライバシーが侵害されるだけでなく、悪用されるリスクもあります。AIを活用する際には、しっかりと個人情報を保護する仕組みが必要不可欠です。

また、著作権の観点からも、AI活用における注意が必要です。AIが大量のデータから学習し、新たな情報を生成する際、既存の著作物が流用される可能性もあります。著作権の侵害を避けるためには、適切な機械学習アルゴリズムの設計が求められます。

個人情報保護と著作権に対する意識は、企業や個人がAIを活用する上で重要なポイントです。適切な法的規制や内部規定を整備し、正しい情報の利活用に努めることが求められます。AIと個人情報・著作権の調和を図りながら、より安全で持続可能な社会を実現するために、関係者全員が協力して取り組むことが重要です。

弁護士コメント

女性会話

AIと法律という点で気を付けるべきポイントは何でしょうか?

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①AI開発側の事業者は「開発学習段階」の権利関係、②システム利用者は、「生成・利用段階」の権利関係に特に注意する必要があります。著作権法や個人情報(プライバシー)との関係が特に注意が必要ですが、特許権・意匠権・商標権などの知的財産権、肖像権やパブリシティ権などの人格権との関係でも問題となります。

個人情報の取扱いと著作権にはご注意を

AIの普及に伴い、個人情報の収集や分析がますます重要となっています。しかし、個人情報を適切に取り扱わないと、プライバシーの侵害や法的トラブルにつながる恐れがあります。

AIを活用する際には、最低限の個人情報のみを取得し、その取り扱いには慎重さを持って取り組むことが重要です。個人情報を含むデータを適切に匿名化する、セキュリティ対策を施すなど、情報漏洩を防ぐ措置を講じることが求められます。

また、取得した個人情報は目的外利用を避けるため、正当な理由がない限り第三者との共有を控えるべきです。個人情報を保護するためには、情報の最小限度の使用や保管期間の適切な設定も重要です。

個人情報の取り扱いには慎重さが求められるだけでなく、著作権の尊重も重要です。AIを活用する際には、著作権法に違反しないよう、ライセンスの確認や適切な権利者とのコンタクトを取ることも大切です。AIが自動生成したコンテンツを公開する場合には、著作権がどのように保護されるかを理解し、適切な対応を行うことが不可欠です。

AIの活用に際しては、個人情報保護や著作権の遵守が重要なポイントとなります。法令を順守し、倫理的な観点からも慎重に取り組むことが、AI活用の成功につながるでしょう。

弁護士コメント

女性会話

AIと著作権はどのような関係にあるの?

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著作権法は、「人間による」創作を前提としています。そのためAIによって生成された物に著作権が発生するためには、人間による創作意図及び創作的寄与を考慮します。具体的な考慮要素は、①AIにたいする指示・入力の分量及び内容、②生成の試行回数、③複数の生成物からの選択の有無などになると考えられます。


AIによる著作権侵害へのリスク

AIによる著作権侵害へのリスクは近年、急速に増加しています。AIは膨大なデータを学習し、新しい作品を生成する能力がありますが、その過程で既存の著作物との類似性が生じる可能性もあります。このため、AIを活用した新たな作品を公開する際には、十分な注意が必要です。

特に、AIが収集したデータや学習した複数の著作物から生成された作品は、著作権の侵害が疑われることがあります。そのため、AIを活用する際には、原著作物との比較や著作権の範囲を確認し、法的な観点から慎重に対応することが求められます。

さらに、AIによって生成された作品の著作権は、誰に帰属するのかという点も重要な問題です。法的な位置付けがまだ明確でないことから、争いの種になる可能性も考えられます。

AIを活用した作品を公開する際には、著作権侵害や著作権帰属の問題に十分な注意を払うことが重要です。適切なライセンスの取得や法的アドバイスの利用など、慎重な対応が求められます。

弁護士コメント

女性会話

AIに関する著作権の取扱いを定めた法律はないの?

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日本では、AIの場合の特別ルールを定める法律は存在しません。他方、文化庁がAIと著作権に関する考え方を現行著作権法に基づいて説明しており、現状では、それが一番参考になると思います。リンクはこちらです。

AI開発者の責任と個人情報の保護

AIを活用したサービスやプログラムがますます普及する中で、AI開発者には個人情報の保護についての責任が重要です。AIは大量のデータを処理するため、個人情報が漏洩するリスクも高まります。そこで、AI開発者はデータの収集や処理において、十分なセキュリティ対策を講じる必要があります。また、個人情報を適切に取り扱うためには、法律に基づいた適切な取り扱いが必要です。

具体的には、個人情報の収集や利用について、個人情報保護法や関連する法令を遵守することが求められます。また、個人情報を保護するためには、セキュリティ対策や暗号化技術の導入などが重要です。さらに、個人情報を取り扱う際には、個人情報の取り扱い方針を明確に定めることも大切です。

AI開発者は、個人情報の保護が重要であることを認識し、それに対応するための措置を講じる必要があります。個人情報の保護には著作権の尊重も不可欠です。AIを活用する際には、著作権法に基づいた適切な利用が求められます。著作権を尊重することで、他者の権利を侵さず、法的トラブルを回避することができます。

AI開発者は個人情報の保護と著作権の尊重を常に意識し、法令を遵守しつつ、AIの活用を進めていくことが重要です。

個人情報保護と著作権法を両立するためのベストプラクティス

個人情報保護と著作権法を両立するためのベストプラクティスは、まず、個人情報の収集や利用においては、適切な同意を得ることが重要です。利用目的を明示し、必要最小限の情報に限定し、収集した情報は適切に管理することが求められます。

また、著作権法に準拠するためには、AIが利用するデータやコンテンツの権利を適切に確認し、ライセンスを取得することが欠かせません。特に、他人の著作物を利用する場合は、権利者との契約を遵守することが必要です。

さらに、AIの学習データやアルゴリズムの透明性を確保することも重要です。個人情報や著作権に関する情報が正確かつ透明に管理されることで、法令順守やリスク管理が円滑に行われます。

他にも、セキュリティ対策や社内教育プログラムの徹底など、組織全体での意識向上が求められます。個人情報保護と著作権法に対する遵守意識を高め、適切な運用を行うことで、AI活用における法的リスクを最小限に抑えることができます。

弁護士コメント

女性会話

実務に与える影響は大きそうですね。

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そうですね、今までの契約書や利用規約において不十分なところがあれば、解説する必要があるでしょう。特に個人情報の利用目的については、AI登場前からのものとは異なる定めが必要になりますので、弁護士にご相談ください。

企業法務のご相談なら

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